神サマの憂鬱。
「あ、ララちゃん」
「何でしょう?」
少年は、手に持ち合わせていた人間界の食べ物、アイスクリームをララに差し出す。
「これは?」
「ララちゃんにあげます!」
ハバネの手中にあるアイスクリームは黄色をしている。
「いえ、ですが…」
「遠慮しないで下さい」
眩しい笑顔に目を細めるララ様。
(……受け取って平気なのかしら)
見るところ、この前のロックの時のように怪しい行動は見られない。
何よりこの輝かしい笑顔に太刀打ちできる気がしない。
ララは恐る恐る受け取ることにした。