神サマの憂鬱。
二人は大きな砂山のトンネルの中に手を入れ、手を繋ぐ。
「できましたね」
「えぇ、やりましたわ」
ララとハバネは、無邪気な笑顔を浮かべていた。
繋いでた手を離し、砂トンネルを見つめていると、突然足が乗っかった。
そのせいで、折角つくった砂トンネルは崩れてしまう。
「…おっと、悪いな」
声の主を見るため顔を上げると、ニヤニヤ笑っているロックがララの目に飛び込んでくる。
砂トンネルを壊した原因は、近所でも有名な六歳児のもう少しで小学一年生になる年長さんのロックだった。