神サマの憂鬱。
「今度はこちらが尋ねてもいいか?」
「構わない」
「どうしたらお前の息子のハバネのようないい子が育つ?」
「知るかそんなもの」
魔王も神と同様即答だった。
神と魔王はお互いの顔を見合わせて深いため息をついた。
『どこで育て方を間違えたんだか』
息ピッタリに言葉を吐き出すと、父親達は内密な握手を交わした。
「何か分かったら教えてくれ」
「勿論だ。 そちらも頼む」
魔王は自分の帰るべき家へと戻っていった。
子供達が知らない間に父親達は自分の子供の悩みで意気投合し、新たな友情が生まれていたのだった。
【END】