神サマの憂鬱。
「…何を入れたのだ」
「そこらに生えていた雑草を少々」
その言葉を笑顔でいう娘は悪魔と言わずなんと言おうか。
神は分かってしまった。
ララが雑草を入れた理由が。
彼女は、私をそんなことで使うんじゃねぇよ。次こんなことで使ったら雑草だけじゃ済まさないからな。ということを神である父に訴えている。顔で。
ララの顔は笑っているはいるのだが、五歳児なのに目は笑っていなかった。
五歳児でそんな表情をするとはこの先が非常に心配である。