神サマの憂鬱。



「でしたらコレをどうぞ」

「…コレは?」


カップの中を指差しララに問う。

中身は真っ赤だった。



「人間界でいう…トマトという野菜を使っているスープですわ」


トマトが赤いのは知っていた。

だから神はそれは本当だろうと、判断したのだ。


その判断が間違っているとも知らずに。





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