神サマの憂鬱。



「可愛いでしょう?」


どこが!?


思わず口から出そうになって、慌てて言葉を飲み込む。

この人形を可愛いと思う人物がいたとは。

こんなまさに人間界でいうホラー映画というやつに出てきそうなのに。



「このお人形、私が作りましたの」

「ラ、ララが?」

「はい、父様のために…、一生懸命作りましたの」


神はその言葉を聞き、嬉しくなった。





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