神サマの憂鬱。



「飾ってくれないのですか? やはり、私が作ったお人形なんて…」

「いやいや、飾るよ」

「本当ですか?」

「あ、あぁ」


神は机の端にお人形さんを飾ることし、壊さないようにおろした。



「ありがとうございます! 父様に飾って頂けて、このお人形さんも喜んでいますわ」


両手を合わせて無邪気に笑うララを見ていると、この子も普通の子と何ら変わらない五歳児に見える。

このままなら。





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