神サマの憂鬱。



神は眉を潜め、じっと人形を見つめる。


(私の勘違いか? …いや、そんなはずはない)


そんな思考もすぐに閉じることになった。

なんと突然、パカリと人形の口が大きく開いたのだ。

神は驚きで目を丸くする。


そしてララいわく、可愛いお人形さんは喋った。



『何お仕事サボってるのです? そんな暇、神にあるワケないでしょう』

「……」

『休みたいなら、

さっさと仕事終わらせろや』


パカリ、と人形の口が閉じる代わりに、バンバンと人形の手が机を叩く。





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