神サマの憂鬱。



「あっ、そうだわ!」


何かを閃いたかのように手をパンッと叩いたララは、急いで部屋を出る。



「母様!」

「あら、ララ。 どうしたの?」


ララが向かったのは、母、つまりは神の妻がいる部屋だった。



「お願いがあります!」

「お願い?」

「はい」

「何かしら? わたくしに出来ることなら何でも言って?」


それはそれは綺麗な天使の微笑みを浮かべる母に、子供ながら見惚れてしまったが、ハッと我に返ったララ。





< 43 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop