神サマの憂鬱。
「あっ、そうだわ!」
何かを閃いたかのように手をパンッと叩いたララは、急いで部屋を出る。
「母様!」
「あら、ララ。 どうしたの?」
ララが向かったのは、母、つまりは神の妻がいる部屋だった。
「お願いがあります!」
「お願い?」
「はい」
「何かしら? わたくしに出来ることなら何でも言って?」
それはそれは綺麗な天使の微笑みを浮かべる母に、子供ながら見惚れてしまったが、ハッと我に返ったララ。