神サマの憂鬱。



神は机の上に溜まっている書類を横目で見やる。

神だって休みたいのだ。

いくら超人的な能力を得ていたとしても、疲れるに決まっている。



「……父様? 何か仰って頂けます?」


神の娘はもう一度、黒々しい─いやいや、天使の笑顔を浮かべながら自らの父に問う。


神は焦った。

すごーく、ものすごーく焦った。





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