神サマの憂鬱。
魔王の息子は未だに子供の悪魔達が去っていった方向をじっと見つめている。
悪魔はあの子供達がハバネの気を害することでも言ったのだろうかとひとりハラハラしていた。
自分を見てそんなことをしているとはつゆ知らず。
(魔界特製タレがかかっている団子とかいうの…美味しそうです)
などと考えていた。
「魔界特製タレがのってる人間界の団子だよ〜!」
ピクリ、ハバネの耳がその単語に反応する。
そして少年は、目を輝かせて買いに行ったのだった。
悪魔は呆然と団子を買いに行った彼を見送っていた。