セックス·フレンド【完結】
7
その日のバイトは散々だった。



釣り銭は間違うわ、商品を入れ忘れるわ、お弁当はひっくり返すわで、叱られっぱなしだった。



ずっと冷たい態度で接していた西村君すら、「具合でも悪いの?」と心配して声をかけてくれた。


竹内ミキの薬指にはめられた指輪の輝きが頭から離れなかった。



それを選んだとき、隆也はどんな顔をしていたのだろう?



どんなシチュエーションでプレゼントしたのだろう?
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