セックス·フレンド【完結】
「俺って、みいたんの何?」


聞かれてあたしは困惑した。


友達と言うには、あまりにも密な関係であるし、だからと言って、間違っても恋人なんかじゃない。


ただ、この状況でセックスフレンドとはいいにくかった。



「わかってる。ただのヤリトモだよね」


あたしの考えを悟ったように、西村君が力なく笑う。


そんな目で見ないで欲しい。


今にも捨てられそうな、子犬のような、寂しげな、媚びるような眼差し。


すっかり気分の白けたあたしは、彼の体を引き離すとホテルのガウンを羽織ってソファーに座った。
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