セックス·フレンド【完結】
「はい、これ!」


「何、それ?」


戻った隆也の手のひらには赤い小箱がのせられていた。


「ちょっと早いけど、クリスマスプレゼント」


ちょっとどころか、約1ヶ月も早いクリスマスプレゼントだった。



つまり、本当のクリスマスは、あたしのためには開けることができないということだろう。


記念日は、特別な人と過ごすに決まっている。


そして、その人は、あたしではない。


あたしは、まだそのポジションにたどり着いてはいない。
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