セックス·フレンド【完結】
「ねぇ、隆也」
押し倒そうとした彼にあたしは、訪ねる。
「12月…クリスマス前後に会えないかな?」
「…どうして?」
「プレゼントのお返し、しなくっちゃ」
彼は少し考えてから、「厳しいな」と答えた。
「来月、結構忙しいんだ」
「そう…」
「もしかしたら、今年いっぱいは無理かも…。クリスマスも仕事だし、年末年始は、刑務所も忙しいから」
「でも、もらいっぱなしじゃ…」
言いかけたあたしの口を、隆也は唇でふさいだ。
「そんなこといいんだ。美杉の体でたくさん返してもらうから」
そう冗談混じりに言った隆也に、あたしは頷くしかなかった。
あたしは求められている。
今は体だけでも、そのうち…。
何度も言い聞かせてきた言葉に、でも、あたしは、疑問を抱き始めていた。
本当に、心まで求められる日は、くるのだろうか?
隆也の動きに合わせて、ネックレスのチェーンが、まるであたしを慰めるように、肌をすべった。
押し倒そうとした彼にあたしは、訪ねる。
「12月…クリスマス前後に会えないかな?」
「…どうして?」
「プレゼントのお返し、しなくっちゃ」
彼は少し考えてから、「厳しいな」と答えた。
「来月、結構忙しいんだ」
「そう…」
「もしかしたら、今年いっぱいは無理かも…。クリスマスも仕事だし、年末年始は、刑務所も忙しいから」
「でも、もらいっぱなしじゃ…」
言いかけたあたしの口を、隆也は唇でふさいだ。
「そんなこといいんだ。美杉の体でたくさん返してもらうから」
そう冗談混じりに言った隆也に、あたしは頷くしかなかった。
あたしは求められている。
今は体だけでも、そのうち…。
何度も言い聞かせてきた言葉に、でも、あたしは、疑問を抱き始めていた。
本当に、心まで求められる日は、くるのだろうか?
隆也の動きに合わせて、ネックレスのチェーンが、まるであたしを慰めるように、肌をすべった。