セックス·フレンド【完結】
「みぃたん、どうしたの?」


2人の座るテーブルに釘付けになったあたしに西村が声をかけた。


それでも、あたしは目が離せない。


隆也はスーツにネクタイという正装をしていた。。


こちらからは、後ろ姿と横顔しか覗けないが、竹内ミキもドレスアップしている。



向きあう二人は、目をしっかりと合わせ、頷いたり、笑いあっている。



楽しそうな隆也の顔。



会話がないなんて、嘘だ。


クリスマスも仕事なんて、嘘だった。


「みぃたん、もしかして、あいつが…」


あたしの様子がおかしいのに気づいた西村君が、隆也の方を振り返って見た。


あたしは、黙って頷いた。
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