セックス·フレンド【完結】
「待ってよ」


急ぎ足で歩くあたしの肩を掴んだのは西村君だった。


「ごめん、せっかくの食事を台無しにして」


あたしが謝ると、西村君は小さく首を降った。


あたしは動揺していた。

まさか、隆也があたしに嘘をつくなんて…。



いや、心のどこかでは疑っていた。


こんな日がくることを覚悟してもいた。


でも、いざそれが現実になったとき、あたしはどうしようもないくらいショックを受けた。


現実を見せつけられた。
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