セックス·フレンド【完結】
迎えに来た隆也の顔を見た瞬間、電話をとって良かったと思った。


好きなのだ。たまらなく。


理由なんか、わからない。


でも、隆也に会えて、こんなにも嬉しい。


こんなにも満たされる。


ただ隆也が隣にいるだけで、あたしは幸せな気持ちになる。


デートもプレゼントもセックスも、会話すら必要ない。


隆也のかもし出す濃密な空気に包まれるだけでいい。


他には何も望まない。



そこまで思っていても、やはりあたしではいけないのだろうか?


運転する彼の横顔に、あたしは無言で問いかけた。
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