セックス·フレンド【完結】
「もう、やめよう。こういう関係」
だから、あたしがそう告げた時、西村君は、引き止めなかった。
もともと、そんな関係ではなかったと言ってしまえばそれまでだけれど、あまりにも大人びた彼の対応に、あたしは少しだけ驚いた。
「なんとなく、そう言われるような気がしてた」
そう言った彼は、どこか、ほっとしているようにさえ見えた。
西村君とは、今年に入って初めて寝た。
2月の終わり、外は、晴れ吹雪。
暖かなホテルの一室で、あたしは、彼との心地よい関係を断ち切る。
「ごめん」
「ううん。ずっと誘いをかわされ続けてたし、あいつは、ちょくちょく顔出すし…。だから、今日みぃたんに誘われた瞬間から覚悟はしてたよ」
あたしを腕枕しながら、西村君はすっかり馴染みになったラブホテルのシミだらけの天井を仰いだ。
だから、あたしがそう告げた時、西村君は、引き止めなかった。
もともと、そんな関係ではなかったと言ってしまえばそれまでだけれど、あまりにも大人びた彼の対応に、あたしは少しだけ驚いた。
「なんとなく、そう言われるような気がしてた」
そう言った彼は、どこか、ほっとしているようにさえ見えた。
西村君とは、今年に入って初めて寝た。
2月の終わり、外は、晴れ吹雪。
暖かなホテルの一室で、あたしは、彼との心地よい関係を断ち切る。
「ごめん」
「ううん。ずっと誘いをかわされ続けてたし、あいつは、ちょくちょく顔出すし…。だから、今日みぃたんに誘われた瞬間から覚悟はしてたよ」
あたしを腕枕しながら、西村君はすっかり馴染みになったラブホテルのシミだらけの天井を仰いだ。