セックス·フレンド【完結】
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7月に入ると、あたしは毎晩11時近くまで美容室に居残った。


9月半ば過ぎに、ブライダルフェアがあり、そのヘアショーに、うちの先生が出場する。


あたしは、先生のアシスタントをするのだ。


初めての大舞台だからへまはできない。先生の指導にも熱が入る。


毎日仕事終わりに着付けのレッスンを受け、さらに、先生の練習台にもなるので、本当にくたくただったが、逆に、それで良かったのかもしれない。


なぜなら、あの留守電を吹き込んでから二週間以上たつが、隆也からは、何の音沙汰もない。
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