セックス·フレンド【完結】
「みぃたん、俺じゃだめ?だめかな?」


「ごめん…」


考える間もなく、あたしは即答した。


「俺が年下だから?」


西村君の問いかけに、あたしは首をふる。


「俺、もっといい男になるよ?みぃたんの望むこと、なんでも叶えてあげるよ?」


「ごめ…ん」


「どうして?なんでだよ?俺のこと嫌い…」


嫌いじゃない。むしろ、好きだと思う。


でも、違う。


同じ好きでも、隆也とはまったく違う好きなのだ。


息ができないくらいあたしを強く抱きしめながら、西村君も泣いていた。

「幸せにするよ…。みぃたんがいつも笑っていられるように。あいつの何倍も、みぃたんを愛するからさぁ…。それでも、俺じゃだめなの?」


ほとんど懇願している西村君に、あたしははっきりと告げた。
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