セックス·フレンド【完結】
「そっか…」
あたしの体から腕を離し、西村君が力なく笑う。
「そうか、じゃあ、仕方ないね。あ~あ。すっきりした。ようやく自分の気持ちをぶつけることができた…。もう、これで思い残すことはない」
無理に明るく振る舞っているのは明らかだったけれど、下手に慰めて期待させるべきでないのを、あたしはわかっていた。
「ごめんなさい…」
「いや、いいんだ」
西村君はふっきれたように強く言い、ハンドルを握った。
「あたしたち、これからは…」
咄嗟に口にしたものの、それ以降の言葉が出てこなかった。
これからはいい友達?
それとも、前みたいなセックスフレンド?
どちらも、あまりに残酷だ。
こうなってしまった以上、あたしたちに、これからなんて…。
あたしの体から腕を離し、西村君が力なく笑う。
「そうか、じゃあ、仕方ないね。あ~あ。すっきりした。ようやく自分の気持ちをぶつけることができた…。もう、これで思い残すことはない」
無理に明るく振る舞っているのは明らかだったけれど、下手に慰めて期待させるべきでないのを、あたしはわかっていた。
「ごめんなさい…」
「いや、いいんだ」
西村君はふっきれたように強く言い、ハンドルを握った。
「あたしたち、これからは…」
咄嗟に口にしたものの、それ以降の言葉が出てこなかった。
これからはいい友達?
それとも、前みたいなセックスフレンド?
どちらも、あまりに残酷だ。
こうなってしまった以上、あたしたちに、これからなんて…。