セックス·フレンド【完結】
5
隆也の予言通り、その日は快晴だった。
6年ぶりのデートは、想像を遥かに越えて楽しかった。
空はからりと晴れ上がり、寒すぎない程度の秋風が吹き、空気がとても爽やかだ。
くねくねと曲がった山道をドライブしていると、タヌキやリスの小動物と遭遇して、あたしは、子供みたいにはしゃいだ。
車の中でも、外でも、隆也はずっとあたしの手を握ってくれて、これは夢ではないかと、彼に気づかれないように何度も太ももの辺りをつねった。
でも、夢じゃなかった。
目の前で、隆也はあたしの作ったサンドイッチを「うまい、うまい」と食べている。
あたしは、胸がいっぱいで、コーヒーをほんの少し飲んだだけだった。
6年ぶりのデートは、想像を遥かに越えて楽しかった。
空はからりと晴れ上がり、寒すぎない程度の秋風が吹き、空気がとても爽やかだ。
くねくねと曲がった山道をドライブしていると、タヌキやリスの小動物と遭遇して、あたしは、子供みたいにはしゃいだ。
車の中でも、外でも、隆也はずっとあたしの手を握ってくれて、これは夢ではないかと、彼に気づかれないように何度も太ももの辺りをつねった。
でも、夢じゃなかった。
目の前で、隆也はあたしの作ったサンドイッチを「うまい、うまい」と食べている。
あたしは、胸がいっぱいで、コーヒーをほんの少し飲んだだけだった。