セックス·フレンド【完結】
翌日、あたしは駅前の携帯ショップの前にいた。

昨日の今日だから、竹内ミキは休みかもしれないとも考えた。


でも、来てしまった。


彼女を一目見るまで、毎日でも通うつもりだった。


ガラス張りのドアから中店内を覗くと、午前中ということもあり、お客さんは、二人しかいなかった。


あたしは深呼吸し、バックから手鏡を取り出して、身なりをチェックをする。



ここへくる前、あたしは何度も街のショーウィンドーに自分の姿を写した。


今日は、髪の毛をアップにまとめ、いつもより濃いめの化粧をしている。

黒い膝丈の清楚なワンピースに丈の短いコートを合わせ、大人びた雰囲気を演出。


足が長く見えるようにかかとの高いヒールを履き、手には一目でわかるブランドのロゴが入ったバッグ。


完璧。
負ける気がしない。
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