犯人はお嬢様
「滝川さん、死因はなんですか?」
「え・・・刺殺されてようです」
「凶器は?」
「えっと・・・見つかってます。この自室で」




栗原は滝川さんと話している。




「た~き~が~わ!!!!!」
「げっ!?池上先輩」
「誰が一般市民に事件の情報を漏らしていいと言った!!!」




滝川さんが池上という人に頭を殴られている。


「お前、確か殺された男の娘と言ったな」
「はい、そうです」
「少し署まで来て貰いたい。」
「え?なんでですか?」




池上と滝川は顔を合わせた。
池上は頭をポリポリと掻いている。




「実はな、凶器の包丁からおまえさんの指紋がベッタリついてたんだよ」





血がベットリついた包丁を池上は私の目の前に出した。
包丁は袋に入れられている。





「ま、待って下さい。私は朝からずっと栗原と一緒にいたんです」
「栗原というのはそこにいる男か?」
「そう!ね、栗原」
「はい、そうですね」
「ず~と一緒にいたのか?」
「そ、そうよ」
「お風呂もトイレも着替えもその男とずっといたのか?」






トイレと言われてどきっとした。
確かに数分であるが、私はついさっきトイレに行った。






一人でだ
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