虹愛女学院前編
「香織ー!いるぅー?返事して!」
…………。返事がない…。
えっ…
ちょっとどうしよう…
なんか不安になったんだけど……
私もしかして一人!?
だんだん酸素が無くなっていくのを感じる。
たしか…ドライアイスって二酸化炭素から出来てるよね。
あれけっこうな量だったしなぁ…。
私どうなるんだろう…。
このまま死ぬのかなぁ…。
死ぬくらいなら河上に一度馬鹿とか言ってみたかったな…。
金田先生の頭を叩いてみたかったな…。
とかいう あり得ない考え(妄想)をしていたら、一気に視界がきれいになった。
「なぁんだ。なんかあわててた自分が恥ずかしわぁ。」
私は立ち上がり、伸びをした。
青い空、白い雲。
きれいな海。