虹愛女学院前編
「いいや、会えないな。不可能じゃないがな…。
誠が言うには、会わせたら時間が歪んでって…何か難しい言葉を並べてたな。」
な〜んだ。つまんないの。
「あ、もうこんな時間だ。」
河上が腕時計を見ながらいった。
「あと2分で一時間だ。目的が達成できない…。」
「目的?」
河上は忙しそうに色々考えていたら、唐突に
「今…10年前の椿ってさ、俺と誠、どっちが好きなんだ?」
へ?
いま、アイツなんて言った?
「は?何をいってるんで…」
ボン!
私はツッコミの途中でまた煙に包まれた。