虹愛女学院前編
07
煙が晴れると私は、いつもの教室にいた。
「椿ー!」
ギシッ
香織が私に抱きつく。
「どこにいたの?もう授業終わっちゃったよ。」
「香織こそ、何してたの?」
「私?私はフツーに練習してたよ。」
私に笑顔を見せる香織。私がタイムスリップした事は、香織には黙っとくか。
「授業中に脱走なんて、いい度胸してるな、椿。」
河上が、ふてぶてしく座っていた。しかも、ニヤニヤしながら。
「先生のせいだろ!だって、先生が…」
キーンコーンカーンコーン
私が河上に尋ねようとしたら、チャイムが鳴って、聞けなかった(涙)