虹愛女学院前編
思わず私の肩があがった。何で土屋先生がそこまで知っているの…。
「今日は椿の実力を知るために俺、待っていたんだぜ。」
お手並み拝見と付け加え、ダッシュで私との距離を縮める。
スーツだから、私と比べたらスピードがはるかに上だった。
土屋先生から拳がとんでくる。
私はしゃがんでかわす。
そのまま私は、左足を伸ばして土屋先生の足を引っ掛けるような回し蹴りをする。
でも、土屋先生は飛んでかわす。
あぁー。制服だと動きにくい。
「着替える時間。あげようか?」
口元に三日月を作る土屋先生。
「これは、ハンデですよ。先生。」
ムカツク!なに!あの挑発的な態度!本当に土屋先生なの!?
「じゃあ、俺は蹴りは使わない。これでお互い様だろ。」
お互いに距離をとって、体制を整える。
土屋先生って何でこんなに強いの…。
体が無意識に酸素を求めているため、息があがる。土屋先生の息はまだ乱れていない。
どうして土屋先生は私の過去を知っているの…。
どうして土屋先生は私の実力を知りたがっているの…。
どうして
土屋先生は
私と
戦っているの……?