虹愛女学院前編
「え〜っとね。ここは酸素分子があるからね…。」
米澤先生が頑張って背伸びして黒板に酸素分子を書き込んでいる。
中には萌えていてノートどころではないって人はいるけど私はちゃんとノートを取っている。
カタカタカタカタ…
シャーペンの出す音と米澤先生のけなげな声が聞こえる教室に
ブー ブー
誰だよ〜。携帯なってるってぇ〜。
(´Д`)
ブー ブー
早く止めろよ〜。
私は自分の携帯を覗いた。
ブー ブー
小刻みに揺れながら緑の淡い光を放っている。
は・ハ・HA……。
私かよ!
私はこっそり携帯を覗いた。あ、メールみたい。しかも知らないアド……。
『私はあなたの秘密を知っています。バラして欲しくなければ屋上に来て下さい。 沖田 鈴獰』
おきた リンドウ……?
あ!新聞部長の!情報収集量が半端ねぇやつだよ!最近髪が伸びたやつだよ!
私はガチガチになりながら携帯を閉まった。