虹愛女学院前編
キーンコーンカーンコーン
授業が終わり、私はダッシュで屋上に行く。
だって何か怖いもん。あの人ね噂によると虹愛女学院にいる全員のスリーサイズ知ってるってよ!。BもWもHもばれてんだよ!
カーネルサンダーズもびっくりだよ!!つかカーネルサンダーズって誰だよ!!
そんな沖田さんが私に何の用だろう…?
階段は三階より上はみんな行かないから綺麗でしんとしている。私は死ぬ気で階段を駆け上った。
ギギィー。
「はぁ……はぁ……。つ…疲れたぁ。」
ぜはぜは息切れしながら屋上についた。
「遅かったね。」
顔を上げたら、黒い髪、赤い眼鏡、そして放送部顔負けの独特の声の持ち主である沖田さんが(何げに)かっこよく立っていた。
「これでも急いで来ました!」
両手を膝につき、ぜはぜは言いながらも反論した。つか何で私、同級生に敬語!?
「あなた…バカ?ここは私立の虹愛女学院…。エレベーターぐらいあったのにね。何で使わないの?」
「あ…。」
ポカンと口を空ける私。あったねぇ〜。エレベーター…(涙)。