桜琳学園(仮)

｢ねー、綾那…機嫌直して？｣



｢ふん!!レイもレイだよ…片桐にホイホイ抱っこされるなんてさ｣



あー、誰かこのふて腐れてる子どうにかしてくれないかな…

車に乗ってからずっとこの調子なんだよな…、



｢お嬢様、そんなに拗ねてらっしゃると麗羅さまに嫌われてしまいますよ？｣



ルームミラーで綾那の顔色を窺いながら片桐さんが言ってくれた


これで機嫌直してくれるのか…？
いやー、逆に…



｢うるさいわね、片桐のくせに…レイはそんな子じゃないわよ｣



はー、思った通り

ブスッとした顔は変えずに窓の外を見ながら片桐さんの言葉に綾那が答えた



｢ねー…綾那、ちょっと膝貸してほしいな、お尻痛くなってきちゃった｣



どんな綾那でも嫌いになることはないのだけれど…

さすがにこのまま綾那の機嫌が戻らないと
なんか心苦しい？んだよね