桜琳学園(仮)



「今日ずっと座ったままだもんね、いいよ…早く寝転びな」



私のお願いを聞くとすぐに
ちょっと焦ったような、でも優しい声音と
心配そうな顔で自分の膝を叩いた



体を横に倒して頭を綾那の膝の上に乗せ
下から


"ありがとう"


と笑顔でお礼を言った


なんでかな…?
綾那は昔からこれをすると
どんなに機嫌が悪くても優しいお姉さんのように変化してくれる


それに気づいた時から
結構な頻度で使ってるんだけど
未だに有効なんだよな…


それにしても
綾那の膝枕は快適だわ…

誰にも渡したくないね


なーんて変態オヤジみたいなことを考えてたら
口元が緩みニヤケ顔になっていたみたいで…

それを見た綾那の顔が引きつっていたことに
私は気づかなかった



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