桜琳学園(仮)


-キレイ…-



お母さんは自嘲的に笑いながら言っていたけど
私にはすごく輝いて…
それだけじゃない
とっても大きな人に見えた



「なら、お金は全部置いてるんだ?
通帳返しちゃったら?」



お母さんは椅子から立ち上がり引き出しの前に立つと
通帳と印鑑を取り出した


「これがその通帳…私には必要ないものだし

レイに預ける
レイの好きにして?」



渡された通帳の中には
毎月  300,000  の文字

そして総額は…、まぁ予想通り

36,000,000


「お父さんは、帰って来るまで振り込み続けるって言ってたけど…」



……。

脅しですか?
何でそんなに戻ってきてほしいのかな?
呆れてる私に、
”まぁ後はレイのスキにしなさい”

そう言って買い物に出かけてしまった

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