クールで無愛想な彼氏
*第1部*
春の出会い
「あぁぁっ!!!ちっ遅刻しちゃうよ~」
朝からどたばた部屋中を往復する私。
-桜井未央
15歳の高校1年生。
ちなみに1人暮らし暦2日....(笑)
私が暮らすこのマンションは家賃も安く
学校へ直通のバスがある為
ここで1人暮らしをし学校へ通う生徒も
少なくない。
「よぉ~し!いってきまぁーす♪」
誰もいない部屋にそう叫んだ。
「まっまっまってぇ~!!!」
独り言が多い私。
よく独り言が多い人は友達が少ないっていうけど...
その通りみたいです。
「はぁ...乗れたぁ」
同じ制服で溢れているのに....
顔はみんな知らない。
なんせ人数が多いから
3年間で1度も見たことのないひとが学年に
いてもおかしくないらしい。
私は手探りで手すりに掴まった。
すると、暇な私はどうしても聞こえてしまう
他人同士の会話に耳を傾けた。
『あの人やばくない!?』
『え~超カッコイイんだけどぉ-マジで!!』
『きゃあ~こっち見たよぉ////』
『やばぁ-い』
.....誰だろう??
そして次に私はその
『超カッコイイ』人を探し始めた。
......!!!
そして圧倒的なオーラで
あっという間にその本人を見つけた。
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