クールで無愛想な彼氏
『もしもし?亜実ちゃ~ん!!!!』


そしてなんだか



亜実ちゃんの声にほっとしすぎたのか




私はかんきあまって泣いた。



電話の向こうで焦る亜実ちゃん。

『どっどうした!?未央!!?』
『亜実ちゃん...もうわかんないよ、私』


突然意味の分からないこと言い出す奴だなって



ちょっと迷惑って思ったよね?



亜実ちゃん。


でも亜実ちゃんは

『とっとにかく!今から未央んち行くから!』

そういうとすぐに駆けつけてくれたね。



理由なんて聞かないで



初めはずっと私を抱きしめて


背中さすってくれたね。



落ち着くまで....ずっとそのままでいてくれたね。



本当にありがとう。


亜実ちゃん。



「そうだったのか...」



私は落ち着くと、昨日あったことを全て話した。



話している間もずっと


「うんうん」って聞いてくれてすごく嬉しかったよ。


「私、どうすればいいのかな?」



すると亜実ちゃんは頬杖をついた。


「未央はどうしたい?」

「えっ」



前にもこんなことあったよね。



確か私が入学したてのころ-


玲美と同じ...裕太を好きになったとき。



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