クールで無愛想な彼氏
「連絡なしで休みやがってさ。心配して電話したのに出なくて。ためしに家行ってみようと思って、軽い気持ちでドアに触れたら鍵しまってないんだぞ?しまいにソファの前で寝てるわ...ったくお前はどんだけ俺を心配させるんだよ」



「ごっごめんなさい。」





私はそう誤るとしゅんと下を向いた。


すると裕太は髪にそっとキスをした。


「顔上げろよ」


「いやっ」

「なんで?」


だ...だってそんなの....恥ずかしいからに決まっているのに。




裕太はすぐそうやって私をからかうんだ。



すると裕太は私の頬に両手を当てると、無理やり顔をあげさせた。


頬が熱を持っていて、裕太が触れるとさらに熱くなるのが分かった。



目の前の裕太の顔は、いつになく優しかった。



そしてそのまま裕太は私にキスをした。




....ほんのちょっと!久しぶりなキス。



裕太に触れられているってだけで嬉しい。


それだけで元気がでるくらい...



裕太はそんな特別な魔法をいつも使う...



そして私をとりこにするんだ。


もう...ズルイ。



唇が離れると、裕太は再び私を見つめた。



「未央」

「なっなに?」

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