クールで無愛想な彼氏
「あっありがとうございます」

「あっううん」


.....近距離で向かい合って座っているのに


話題がないってなんだかきまづいよ。


「あっ「あの!」


「へっ?」

「あの...さっきは、本当すみませんでした!」


「あっううん、気にしないで?私の不注意だし」

「でも...彼氏さん、怒っていましたよね?」

「あっ...裕太?裕太なら大丈夫だよ」

「ほっ本当ですか!??」

「へっ?あ、うん!」

「良かった~」


するとその瞬間、ずっとこわばっていた彼の顔が


和らいで笑顔になった。

「怖かった....?」

「えっいや!ただ、先輩たちって有名なカップルだから心配で...」

「えっどういうこと!!?」

ゆっ有名なカップル......!?

わっ私と裕太が!???


ええええぇぇぇ????


「学校1の美男美女カップルって、中学のときから有名でした」

「えっ嘘。なんか....恥ずかしい」


まさか、そんなに遠くまで噂が広がっていたなんて。


まぁ裕太は王子様だから...有名人だよね。


「俺、清水秋っていいます!」

「あっ清水君ね!私は「櫻井先輩ですよね」

「えっ」

「知ってます。それくらい」

「はっ...はは。」

「俺...佐久間先輩に憧れてて」

「ゆっ裕太に?」

「はい、カッコイイし頭いいし運動神経抜群だし....完璧っていうか」

「そう...なんだ。」

「はい。だからさっき実は怒られた時、少し嬉しくて」

「ははっ。」


清水君...どんだけ素直なのよぉ!??

憧れの先輩の彼女の前で


ここまでいえる子って....


そこそこいないよね(笑)
< 129 / 147 >

この作品をシェア

pagetop