クールで無愛想な彼氏
「おはよう」


教室へ行くと....いるのは隼だけだった。


「あれ?裕太は??」

「あ~休み!玲美も?」

「あぁ、忙しいみたいなんだ」

「そっか....受験生だもんね」



最近裕太も玲美も受験勉強で学校を休むことがたびたびある。


出席日数も足りてる2人だから


とくに心配はしてないんだけどね?



とにかく今は、合格を祈るのみだから。



でもなんだか、寂しいよ。



すると隼は笑った。

「まぁ~そんな暗くなるなよ!俺らは受験なし~♪楽しもうぜ!」


「そっそうだよね!!隼ありがと」

「おぉ!やっぱ笑顔のみおりんが1番だぜ」

「ありがと」


隼に言われたとおり、今は残りの高校生活を楽しまなきゃ。


裕太や玲美のことはもちろん気になるけど



だけど2人も2人なりに頑張ってるし。


私は心の中でそっと応援した。





「未央ちゃん一緒に食べる~?」

「あっありがとう!」


最近、玲美も裕太もいないから



私はクラスの女の子に誘われて食べることが多い。


約3年間、毎日裕太や玲美と食べてきたから


なんだか新鮮で、いい意味でたまにはいいかなって。



するとそのとき-


「未央ちゃんっ呼ばれたよ?」

そう言われて、私は廊下に出た。



そこには...


「先輩!」

「しっ清水君!!?」


「ちょっと...いいスカ?」

「あっ...まぁ」


そして私達は屋上へと向かった。
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