クールで無愛想な彼氏
それから、毎日裕太と過ごして



毎日が幸せで


毎日が楽しかった。



もうこんなこと出来ないのかな-?

なんて思うと、急に寂しくなって



泣いたりもした。



でも裕太は


「なくなって。今を楽しもう」


って慰めてくれた。



...でも、裕太。



今が楽しければ



この先何があっても楽しい?


なにがあっても『幸せ』って...


言えるかな?








「未央、可愛いわ」


「ママありがとう」



-今日は卒業式。




ついにこの日が来てしまった。





もう、裕太には二度と会えないかもしれない。



「じゃあ行って来ます」


「気をつけるのよ」

「はぁい」


今日は卒業式だからママが私の家に来てくれた。




『ガタン』


ドアを開けるとそこには...



「裕太っ」



「おはよ..未央」


まだ眠そうに目をこする。


私の大好きな人。


「おはよ」


「行くか」


「うん」



裕太は私の手をさっととると歩き始めた。


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