クールで無愛想な彼氏
5時間目終了のチャイムが鳴り私は教室へと向かった。



「おいっ桜井!!!!」



「あっ.....」


するとそこには



「5時間目どこ行っていた!?」


数学担当の菅原先生が立っていた。


「あの...えと、お腹が痛くて保健室に...」


「サボりじゃないんだろ~な!?」


菅原先生は私の顔を覗き込んだ。


ばっばれたくないよ~!!!


「違いますっ!」


「そうか、今度からはちゃんと言ってから行けよ!?」


「はい....」



すると何とか納得し菅原先生はいなくなった。




....危なかったぁ。



よし、行こう。


そして私は教室に戻った。


中はざわざわして、私に気づく人などほとんどいない。


良かった...!


すると


「未央ちゃんんっ!!!!」


いきなり甘い香りが私を包んだ。


「れっ.....玲美」


玲美は私に抱きついていた。


「未央ちゃんっ心配したよ!?大丈夫??」

....玲美は本当に怒っていなかった。


どうしてこんなに優しいの?


玲美...ありがとう。

「だっ大丈夫だよ!なんか...心配かけちゃってごめんね?」


「ううん!大丈夫ならいいよ☆あと....」


「あと?」


玲美から一瞬笑顔が消えた。


でも....すぐに笑顔になった。
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