クールで無愛想な彼氏
「ふぁあ....朝...か。よしっ起きよう!!!」



いつもならここで2度寝する私だケド...



佐久間君に会えるから!!!




早起きしました...//////



「~♪」


大好きな歌手の音楽を流し私はドレッサーの前に座った。




昨日はおろしていた髪の毛をどう結ぶか、中々決まらない。



だって、


佐久間君に『かわいい』って言ってもらいたいんだもん。



.....って、付き合ってもいないのに私ったら考えすぎ?!


いやっいいの!!!


そして20分後、私は編みこみカチューシャヘアに仕上げた。


「よしっ!いってきま~す♪」



バス....いるかな?!


私は、上機嫌でバスに乗り込んだ。



すると....


「桜井!」




そんな低くかすれた声がして、私は振り向いた。


「さっ佐久間君!!」


そこには相変わらずカッコイイ佐久間くんが立っていた。


「はよ」

「おはよ...。」



あんなに興奮していた私も、いざ目の前になると話せないんだよね~



「はぁ。」


「危ないっ!」


「きゃっ!!」


バスは勢いよくブレーキを踏んだせいでバランスが崩れた。


でもそのおかげで私は今、佐久間君の....腕の中。


「っごめん」


「あっいや...大丈夫!」



....もう少しこのままがよかったな。なんて想いながら私は姿勢を正した。


『篠崎高校前-』


はぁ....ついちゃった。

あっという間にバスは高校に到着。


バスを降りるとそこには、隼もいた。


「おっはよ~!裕太♪それから、みおりんも!!あれ~2人仲良く通学~?!」


すると佐久間君は「バカ、ちげーよ」と隼の頭を叩き



歩いて行ってしまった。


「ったく裕太は素直じゃねーな?!みおりん」


「えっ?!!」



突然話を振られた私は、うまく答えることも出来ずどもってしまった。



「あはは~みおりん可愛い!じゃああとでな~」


隼はそういうと手をひらひらと振りいなくなった。





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