クールで無愛想な彼氏

恋の涙

「裕ちゃん早く!!」


「んだよ~」


こんなことしちゃいけないって....


わかってる。


わかってるけど!足が止まらないの。


「ここでいいかなっ」


「何?」


すると玲美はばっと佐久間君に抱きついた。


-!!!!!!!!!!!



嘘....こんなとここなきゃよかった。


友達と好きな人の抱き合うところみるなんて


よりにもよって運悪すぎ。


「ちょっ玲美はなせよ!」

「いやっ」

「どうしたんだよ?」


「私、私ねっ!?裕ちゃんのことが好きです。」


っ!!!

いつかは、いつかはこの日がくると思っていたけど


....

「俺は...」





私はその場を走り出した。











「ハァハァ....」


そして教室に走りこんだ。



「みおりんっどうした?」

教室に入ると隼が私にかけよった。


「わっ私....」

「ちょっみおりん行こ!」


気がつくと私は隼に手を引かれ、走っていた。


「ここでいいな...でどうしたの?」

隼は人通りの少ない西校舎に私を連れて行くと

そっと私の目に手を触れた。


っ!!
やだっ私ってばまた泣いてる!!

しかも....前は佐久間君だったけど


今日は隼にまで涙ふかれちゃった。

「実は私...佐久間君のことが好きなの」


っ言っちゃった!

でも....なぜか隼のことは信じられる気がしたんだ。
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