クールで無愛想な彼氏
今日は宿泊研修のため

バスは1本早いのに乗るから

朝っぱらからどたばた騒ぎの私....。


「よしっ」


2日間空ける家の鍵をしっかり閉め


私はキャリーバッグとコロコロ転がし

バスに乗り込んだ。


「狭いな....」


ついっ

そんな声が漏れてしまうほどの人数。


もちろん全員篠崎高校1年生。

「...佐久間君いないな」


きっといるんだろうケド...

この人数じゃ見つけられなさそう><

そう思ったとき


ふいに私の頭に重りが乗っかった。


「っさ...佐久間君!」


「はよ...桜井」


そこにはなんと!!!

佐久間くんがいた。

佐久間君は私の頭に手をのっけて立っていた。




きゃあ/////
どうしよう!!
どうしよう!!!

緊張と嬉しさで....

もうどうにかなりそうだよ...私。



「きょっ今日!楽しみだね...」


私は緊張をほぐすために適当に会話を探した。


「あぁ。...楽しみだよ」


「うっうん...」


でもまったくと言って良いほど会話が弾まず


気がつけば学校についていた。



親に送ってもらう人(玲美みたいなお嬢様)は

個人で行くんだけど


大抵の人(私みたいな庶民)は学校から出る

バスで行くんだ。


っ!!!

佐久間君は私みたいな庶民じゃないけどー><
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