クールで無愛想な彼氏
そして学校に着くとすでに隼はいた。


「おはよ-裕太とみおりーん!」


「おぉ」


「おはよう」


すると佐久間君は周りを見渡した。



「玲美は?」


--ズキンッ!!



佐久間君の口から『玲美』って単語が出るだけで


妙に反応してしまう私って...


もうばかぁ。


嫌にになっちゃうよ....。

「玲美は自家用ジェットでビューンだぜ?」

「そっそうだな、玲美は」


っ!!!!

ちょいとお二人さん!!

今すごいこと言ったのに自分で気がついていませんか?!!!!


そっそりゃ玲美は....


お金持ちで

お嬢様だよ???



でもさぁ...いくらなんでも『宿泊研修』で


自家用ジェットはなくないですか!?


だって県から少し出るってだけ!!

高速を車で走らせればものの3時間程度で着く距離なんですよ?!


なのに自家用ジェットって.....


玲美はつくづくすごいよ....。




「では-クラスごとにバスに乗車してください」



そんな声がすると生徒は一気にバスに吸い込まれていった。


「じゃあ俺らも乗るか」

「あぁ」


そして私たちは人ごみがバスに消えたのを確認し


バスに乗り込んだ。
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