クールで無愛想な彼氏
私と志田君の視線の先には....





目を見開き驚く佐久間君と....




そんな佐久間君の腕にがっしりつかまり縮こまる



小雪ちゃんがいた。




「あっこれは....っ」


私は言葉を失った。



まさか....まさか!!


先に行った佐久間君には会うとも思っていなかった私。



もう...最悪です。



佐久間君という人に恋をしていながらも



他の男の子と抱き合うなんて....



私なんか佐久間君の彼女


いや、付き合うなんてもってのほかでした。


私はばっと志田君から離れたけど...


ときすでに遅し...

佐久間君は顔を少し強張らせたまま


小雪ちゃんと肩を寄せ先へといなくなった。





もうっ!!

私の最悪!!


志田君が悪いわけじゃない....



けど....


私は気がつけば泣いていた。


「私いくねっ」


それだけをいい私は走り出した。



けど


『グイッ』


後ろから志田君に強く腕をひっぱられた。


もうっこんな駄目な私になんか優しくしないでよ...



こんなことを思ってしまう私。


ほんと最低最悪の人間。


こんな私といたら...綺麗で純粋な志田君が汚れちゃう。


私はそれを恐れる一心で言ってしまった


「離...して!!」


そして志田君の顔を見た瞬間-


『ちゅ』


そんな音とともに柔らかいものが唇に触れ



私はゆっくりと目を開けた。


すると.....
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