クールで無愛想な彼氏
「じゃあここで!」



裕太の家から私の家まで徒歩30分ほど。




近いようで遠い距離。



私はマンションの前で裕太から鞄を受け取ると



そっと手を離した。



今まであったかかった左手が



一気に凍りつき、ポケットに入れる。



「おぉ、じゃあまた明日な」


「うんっありがとう。気をつけてね」


「あぁ」


そして私は裕太に手を振り家に入った。




「あったかぁい」


やっぱり落ち着く家のぬくもり。


冷えた手も一気に温まる。



でもなんか....寂しい。



シーンと静まり返る中私は


裕太のことを思い出した。



「でも明日会えるしッ!」


そして私はすぐ着替えると眠りに着いた。
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