クールで無愛想な彼氏
『学校祭』



黒板にはそう大きく書かれた。



「えぇ~もうすぐ本校の一大イベント!学校祭が開催される。ちなみにうちのクラスは男子がホストクラブ、女子がメイドカフェとなる。カップルさんには申し訳ないが...平等に!接客するように。わかったな?そうとなれば準備は早い。早速学級代表中心に準備開始だ~」



するとみんな立ち上がった。


「裕太...ホスト頑張ってね」


本当はすっごく嫌だよ!

だって裕太すごくモテし...女の子と仲良くしてるとこなんて


みたくないよ。


すると裕太は一瞬顔をしかめ私の腕を握ると


私を人ごみの少ない廊下へと連れて行った。


「ちょっと!裕太どうしたの?もどらなきゃ...」


すると私は壁と裕太の間に挟まれた。



これは逃げられない。


すると裕太の頬が赤く染まった。



えぇ!?

照れて...るの?


「裕太....?」


「俺さ...嫉妬深いのかも」


「へっ?」



嘘...裕太がそんなこと言うなんて。


「さっきさ、クラスの男が『桜井さんのメイド可愛いだろうな~』って言ってたんだよ!」


えぇえええ!??

嘘でしょう~。


「そっ...そうなんだぁ」


「俺さ、お前が他の男に触れられるだけで...その...嫌なんだよ」



「えっ」


「だから....あんまくっつくなよ?」


「裕太...」


すると裕太はさらに頬を染めた。
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