クールで無愛想な彼氏
「未央ちゃん...?大丈夫??」


「キャッ」

気がつけば菜緒ちゃんのドアップ。

「あぁっうん!全然っ」

私はそういい顔の前で手を振った。


だっだって...


いくらなんでも


「菜緒ちゃんに見とれてた」なんて恥ずかしすぎる。



「そ..っか!なら良かった。じゃあ未央ちゃんはパネル頼んでも良いかな?玲美ちゃんもそうなんだよね。」


「あぁっはいッ!!」


すると菜緒ちゃんは「なんで敬語~?」とクスっと笑った。



私もまた、そんな菜緒ちゃんが可愛くて微笑んだ。



そしてそのあと玲美とパネル製作の空き教室へと向かった。




パネルと言っても...小さい奴だから


私と玲美、2人で十分作れる大きさなんだ。


しかも菜緒ちゃん...私たちを一緒にしてくれたし...


ホントっいい子だな~



そんなことを思いながら私たちは空き教室へと向かった。




「ここだよね?」

「あ...多分、来たことないんだよね私」

「玲美も?私もだよ~」

「あっほんとぉ!まぁ入ってみましょう」

「うんっ」


『ガラ』


するとそこには...




「隼っ!」
「裕太っ!!?」


「玲美っ!」
「未央..」


私たちと同じく2人でのんびりパネル製作を進める

隼と裕太がいた。


「もしかして2人もパネルっ!?」

玲美はそういいながら教室へ入っていった。


「そうなんだよ!偶然だな」


「うんっ!よかった~よね?未央ちゃん」

「あぁっうん!」


私は慌てて返事をし中へ入った。


明るい日差しが降り注ぐ教室-


そして玲美が隼の横にちょこんと座ったから。


私も流れで裕太の隣に座った。


2人は前でいちゃいちゃしながら作業を進めている。
< 72 / 147 >

この作品をシェア

pagetop