クールで無愛想な彼氏
ふと...2人から裕太に視線を移すと裕太が私を見ていた。



「ッ!」


私はなぜだか恥ずかしくなって視線を手元へと落とした。



いつになってもなれない。


こんなにカッコイイ人彼氏に見つめられたら



だれだって....心臓が持たない。



「おい...未央」


「へっ?」


私は仕方なく裕太を見上げた。



「なんで目そらすの?」


「えっ!だ...だって」

裕太はそういうと私の顔を覗き込んだ。



あぁ~なんか緊張するよ!!!

いくら2人がいちゃついているからって


私には人前でそんなことする勇気ないんだから!



でも全く離れない裕太の綺麗な顔。


もうこのままじゃ持たないとおもい



私は仕方なく言うことにした。


「その...なんか恥ずかしいんだもん」


するとその瞬間裕太はばっと私の手を握ると真っ先に



教室から出て行った。


手を引っ張られながらも、出る間際に2人をみたけど


2人は2人の世界.....だったから全く気づいていないみたい。



そして裕太は私を裏校舎の廊下へと連れて行くと壁に私を追い込んだ。



「裕太...どうしたの?」


私がそう見上げると裕太は私を


『ぎゅう』

って動けないくらい強い力で抱きしめた。


「くる...しいよぉ裕太」


「もう我慢できねぇッ」


「えっ!?」



がっ我慢できないって何が!???

何を我慢しているのよ-!!


「キスしてもいい?」


えぇえええええ!????

こっここで~!???


ここはいくら人が来ないからって


なんかハラハラしちゃうよ。


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